ホウ酸と住宅の長寿命化

日本の住宅の平均寿命は20~30年、先進国中でずば抜けて短命です。住宅の強度を支える大切な構造材が腐れやシロアリから保護されていないからです。

新築のとき、建築基準法の規定に従い処理してあっても、従来からほぼ100%使用されてきている合成薬剤(農薬系)の場合、その化学的薬効は5年程度で失われます。
従って、合成薬剤で処理する場合は、5年ごとに再処理しないと6年目以降の防蟻や防腐効果はありません。しかし、居住中の住宅を農薬系薬剤で再処理することは物理的にも健康環境上からも不可能なのが実情です。この点、ノンケミカルのホウ酸による処理であれば、1回の処理で効果は十数年以上に亘り長期に継続し、経済的、且つ合理的です。海外ではホウ酸処理法が以前から開発されており、シロアリ被害対策として採用しているニュージーランドでは60年に及び効果が継続している木造住宅も報告されています。

ホウ酸で古い住宅を若返らせる!
マイホームが劣化が進行し、耐震診断等で居住不適当と評価されれば、建て替えは止むを得ません。しかし、住宅を支える主要構造材が基本的にシッカリしていれば、一部補強などのリフォームと併せ躯体部分のホウ酸処理により20年、30年、場合によっては結果的に50年寿命を延ばすことも可能です。
躯体材表面や壁構造内部には2度に分け散布、又は刷毛で塗布し、充分にホウ酸をしみ込ませ、太い木材にはホウ酸を注射し内部から強化します。これでマイホームが若返ります。
一旦、腐れやシロアリで弱った木材は、回復しません。交換などの大掛かりな工事が必要になります。まずは、点検・診断からはじめましょう。
木造住宅の若返りをグリーンリフォームとよびます。省エネや耐震リフォームといっしょに実施すれば経済的です。

シロアリ被害を予防する!
シロアリは湿気で腐り始めた木材が大好物です。木造住宅では風呂場や壁の内部では結露が発生しやすく、適切な木材保存処理を怠ると気づかない間に腐朽菌による腐朽が始まります。こうして躯体材の劣化が進行すると、シロアリを呼び込む蟻害発生リスクとなります。
或いは躯体材接合部の腐れから耐久力不足となり地震発生時に想定外の被害となるリスクが増大することになります。処理後5年で無効になる従来の合成薬剤処理と異なり、ホウ酸は、シロアリの予防に最適です。

アメリカカンザイシロアリ・・・被害が拡大中!
アメリカカンザイシロアリは、湿気た木材ではなく、文字通り乾材を好む羽アリで、地下からではなく、空中を飛行し住宅の屋根裏などから侵入し住宅街に被害が拡大し東京湾岸に沿って千葉、東京、横浜まで広がっています。
予防は容易ですが、駆除は非常に困難です。不安を感じたら、予防しましょう。
アメリカカンザイシロアリの被害は、多くの場合、独特の糞粒で気付きます。しかし、この時点で、被害は家中に広がっています。内装を除去する大掛かりなリフォーム(スケルトンリフォーム)と抱き合わせなら、ホウ酸処理で完全に駆除と予防ができます。
近くにアメリカカンザイシロアリが発生したら、まず、予防です。屋根裏にホウ酸の微粉を散布し、床下の木部にホウ酸水溶液を散布します。
新築時、すべての構造材をホウ酸処理すれば、アメリカカンザイシロアリの予防は完璧です。

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